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こちらは持病の発声障害のことについて書いてあります。

興味のある方は下の「つづきを読む」をクリックして下さい ^ ^
 









事の始まりは2006年。

接客のアルバイトをし始めてから3ヶ月くらい経った時だった。
急に声が出なくなった。
初めに言えなくなった言葉は「いらっしゃいませ」。
出だしの「い」が詰まり、言葉にならなかった。

2007年。
言えない言葉が増えてくる。
「いらっしゃいませ」は当然、「こんにちは」「ありがとうございました」なども言えなくなる。
それでもバイトが終われば普通に喋れていたので医者には行かなかった。

2007年秋。
日常会話にも違和感を感じ始める。
「いただきます」「おはよう」「いってきます」・・・
詰まり気味になり始めた。
その頃すでに声のことばかり意識していた。
意識すればするほど言葉が出辛い事はなんとなくわかっていた。 

同年同じ頃、大学での病院実習が始まる。
初めはそれこそ実習に必死で声に気にしている余裕がなかった。
そのせいか、先生、患者さんとは普段どおり会話ができていた。

それでも3ヵ月ほど過ぎた頃、実習でも声が詰まり始める。
患者さんの名前、先生への声かけ、あいさつ・・・
様々な言葉において、話すのにいつも労力を使うようになっていた。

2007年冬。
親に話し、地元の耳鼻咽頭科に連れて行ってもらう。
鼻からチューブカメラのようなものを入れられ検査。
結果は異常なし。
…精神的なものと診断された。

それならばと、なんとか即効薬として精神安定剤のようなものが欲しかった。
地元の脳神経内科へ向かう。
病状を話し、軽い安定剤をもらったものの、
「精神的なものではないと思います」と濁された…。


結局安定剤も効果は皆無に等しく、バイト、実習、日常会話、
24時間「声」に支配される毎日を送る。
絶望感に苛まれながらも、
「明日にはきっと治る…」といつもどこかで期待している自分がいた。

2008年年明け。
もうどうにもこうにもコントロールできなくなり(それまでは声の出し方を工夫して何とかやっていた!)
大学病院の音声外来へ向かう。
これまでの症状を話し、再び鼻からカメラを入れられる検査を受け(吐きそうだった・・・)

『過緊張性発声障害』と診断された。

ようやく病名を知ることができた。


過緊張性発声障害とは
常に喉の筋肉が緊張した状態になっていて、必要以上に声帯に力を込めて発声してしまう癖がついたもので、声が詰まったり、途切れたりする発声障害。
いわゆる「のど声」で話す、誤った発声方法が身についてしまっている状態なんだそう。
(首を絞められている状態で声を出すような苦しさだと言われています)

これは音声訓練で完治できるらしい。
しかし先生の前では症状が出なかったため、音声訓練は保留となった…。
正直不安だったが、それでも、ようやく一歩前に進めたような気がした。

その後、ため息法、腹式呼吸・・・効果があるというものを色々試してみたものの
あまり効果は出ず。
それでも、声出すことに文字通り命懸けで、何とか毎日をやり過ごし、
気づけば地獄の実習は終わっていた。
その間、勤めていたアルバイトは「実習に専念したい」と理由を付けて辞めていた。
結局最後までバイト先の人たちには本当のことを言えなかった…。


2008年秋。
もとの学生生活に戻る。
“きちんと喋る”機会が減り、なんとなく声から意識が離れた生活を送る。


そして2009年春。
地元の歯科医院に就職した。
慣れない仕事、実習とのギャップに若干へこみながらも
最初の2ヶ月くらいはまともに声を出して話せていた。

しかし、というかやっぱり。
再び“詰まり”始める。
絶望的だった…。

 

それから同じような病気で音声訓練を受けたことがあるという方から、
色々内容を教えていただき、良くなったり悪くなったり…、そして今に至ります。
色んな方法を試して、治った!と希望の階段を駆け上ったと思ったら、
2、3日後にはまた真っ暗闇に振り落とされる…

声といたちごっこをする毎日。
今はどうにもこうにもならん状態。

声の出し方が分からん。忘れた…。
 

泣きたい。

地元の友達と時々会うたびに無性にこの声のことを言いたくなる。
言いたい。
でも言い出せない。
帰ってきては「また言えなかった…」と思ってばかり。

仕事で声が出ないのは致命傷。
毎日帰ってきては切なくて一人泣いてしまう。
親には言えてない。
以前医者にかかったときはあまり理解してもらえなかったということと、
心配かけたくもない、ということと、
何よりも言ったところでこの病気は治らない…


言いたいことの半分も話せてない毎日。
たった一言喋るだけにとてつもない労力を使う。
慣れない仕事の上に『声をいかに普通に出すか』というハンデがいつもある。

正直生きてる心地は、ない。



でも死にたくもないし。

 

『どんな時も希望を捨てちゃいけない』

そんなドラマのようなかっこいい台詞言ってられるほど余裕ないけど。
ただ単純に、希望を捨てられる「勇気」がないだけだけど・・・。


『奇跡』が、皆が皆平等に訪れるもんだと
いつの間にか思ってしまっているアホだけど(いや、少なからず人間どっかでそう思ってるだろ!)

今は同じ痛みを知る人たちが教えてくれた音声訓練を信じてやるしかない。




こんな文章読んでくれた物好きな方。
同じ苦しみを持ってる方。

心強く優しく、一緒に頑張りましょう!



 

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私も発声障害です!
私は筋緊張性発声障害という病気で、22歳、女です!
2002年からこの病気を患い、発声練習奮闘中です。

あまりにもこのブログに共感してしまったので、コメントしました(>_<
よかったら仲良くしてください。
安藤 2010/05/25(Tue)02:24:00 編集
初めまして^^
初めまして!安藤さん。
コメありがとうございます^^

ひっそり発声障害のことについてブログしてましたので、
なかなか同じような病気の方にお目にかかれず、
安藤さんからのコメとっても嬉しいです♪

安藤さんは筋緊張性発声障害なんですね。
やはり同じように詰まったり途切れたりするのですか?
2002年からとは…辛かったですよね…;;

筋が緊張するということは、
過緊張性発声障害とほぼ同じ原理で声が出ないのでしょうかね(・・?

安藤さんは発声訓練中なのですね!
羨ましいです><
うちの近辺ではなかなか良いお医者さんがいないので私は独学で訓練中ですorz

もしよかったら訓練内容教えてください。*
yupo 2010/05/26(Wed)19:20:30 編集
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yupo
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1987/10/01
職業:
歯科衛生士
趣味:
ピアノ、ギター
自己紹介:
昭和62年生まれの兎年。
ただいま歯科衛生士として社会人してます。

とにかくアンティークなものが大好きでヨーロピアンに憧れる日本人♪

Aqua Timez&Mr.Childrenを崇拝してます。
そんでもってNewS手越のfanすることにしました。
歌が上手い人は無条件に素敵ですw

2006年に過緊張性発声障害という病気を発症し、それ以来人と話すことが少し億劫になりました。
が、今は元の声を取り戻すため日々奮闘中。
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